日本のテレビ局は収益の大半を国内の広告収入に依存する内需産業でありますが、昨今の景気減速に伴う日本国内の需要減退で、最近は海外への販路拡大を目指すべく国内で企画作成した番組を海外で販売しています。特にバラエティ番組のコンセプトや構成、演出ノウハウといったフォーマットの販売に力をいれているということです。
テレビ朝日では欧米での番組販売強化に強い米大手芸能系エージェンシー(WMA)と契約し海外進出の足がかりと致しました。同社に拠ると、人気番組「いきなり!黄金伝説」の一コーナー「芸能人節約バトル1ヶ月1万円生活」など3本のフォーマットについて、英米での独占販売権をWMAに供与致しました。また同時期にテレビ東京に拠ると、スウェーデンのスパークスネットワークと販売代理契約を結んだほか、フジテレビジョンや日本テレビ放送網、TBSも同様の取り組みを行っているとのことです。
各メディアに拠れば、各テレビ局が海外の代理店と組んでフォーマット販売に本腰を入れ始めているのは、日本のフォーマットに「世界中のテレビ局や番組制作会社から需要が急増している」ためであるとのことです。特にここ数年、世界各地で巻き起こっているいわゆる”日本ブーム”を追い風に、日本のフォーマットを基にした番組が欧米市場でも大人気となっているとのことです。例えば、フジテレビに拠れば、同社の番組の一コーナーで、様々な形の穴が開いた移動形式の壁をすり抜けるゲームの「脳カベ」は、世界20カ国以上で放送されています。またTBSに拠れば、一般参加者が巨大障害コースに挑む同社の「SASUKE」も「Ninja Warrior」の名前でアメリカで大ヒット致しました。
メディア報道に拠れば、欧米のテレビ局や番組制作会社が、日本に注目する理由の一つはネタ不足ためであるようです。近年、欧米のテレビ局では、欧米各国間でフォーマットと取引して番組を制作することが多くなっているとのことです。だが同じ欧米人が発想する企画はどうしても似通ってしまうため、視聴者に飽きられているとのこと。
「日本のテレビ局にとって、フォーマット販売には強い追い風が吹いている」というのは各局の衆目一致するところです。国内のテレビ広告市場の縮小が続くなか、海外における日本のテレビ局の存在感が高まりつつあるようです。(週刊東洋経済から引用)
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